国際映像まつりのための習作

イルコモンズ編「ドラム・フィルム・ランデヴーのための習作」
(国際映像まつりとアナーキストドラム・ギャザリングの宣伝のための)

「視覚と聴覚との結びつきを探り続けてきた(クリスチャン・)マークレーが、コンピュータ技術を使って膨大な数の映画からの引用によって構成される映像の四重奏(「ヴィデオ・カルテット」)を制作した」。「ヨコハマ国際映像祭2009」でそれを見たイルコモンズが、「自分もやってみたい!」と思い、 YouTubeにある膨大な数の映像からの引用によって構成されるドラム映像の二重奏「ドラム・フィルム・ランデヴー」を制作するためにつくった習作。「互いに関連性のない映画のシーンが音によって繋ぎ合わされ、それはまるで映画をめぐる私たちの集団的記憶のようにも見える」が、イルコモンズにとっては、映像の著作権とその解放をめぐるたたかいである。前半は、映画「無法松の一生」の祇園太鼓と、ジーン・クルーパー楽団の合奏によるインターナショナルなジャズまつり映像、ジャンルを超えた「暴れ太鼓」対決。坂妻(←田村正和のお父さん)の口上と身のこなしがすばらしい(1分00秒目あたりからだんだん盛り上がります)。後半は、マークレーが使わなかったゴダールの映画「ウィークエンド」と、トム・マッカーシーの映画「扉をたたく人」のランデヴー・ミックス。「扉をたたく人」は、911以後、心を閉ざしたニューヨークを舞台に、老いた大学教授がドラムを通じて心を開いてゆくというストーリー。このミックスでは、ブレイクビートをバックによみあげられるボードレールの詩「老いたる海よ」が、生まれて初めて参加したドラムサークルにまごついてるウォルターに、「勇気を出そう、力を奮い立たせ成し遂げよう」と励まし、人間の世界にもどるように促すというヒューマン・タッチな展開になってる。そうじゃ、そうじゃ、これが本当の映画のまつりじゃ、よぉ、みておけ、乱れれば乱れるほど調子がよくなるのが、暴れ太鼓とアヴァンギャルドじゃ。美は乱調にあり。映像祭は、まつりなのだから、こんな感じでどんどんかきまわしてゆこう。映像のまつりなんだから、著作権のことなんか忘れて気前よくミックスし、こういうアッパーな映像で景気よく宣伝してゆこう。


クリスチャン・マークレー「ヴィデオ・カルテット」(2002年)
(ヨコハマ国際映像祭NYK会場1階で上映中)

[追記] いるといらとそのなかまたちによるアナーキストドラム・ギャザリングは、ヨコハマ国際映像祭最終日の11月29日の14:30-16:30に「アクティヴィズム3.0」の会場でやります。

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